- インドでは、長く「色白=美しい」という価値観が根強く、美白クリームが大人気だった
- 2020年ごろから、肌の色による差別(カラーリズム)への批判が高まり、商品名や広告が見直された
- 日本の美白化粧品の本来の意味は「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」こと
美白化粧品はなぜこんなに多い?
サイトのために化粧品のサンプルや商品を取り寄せていると、ビタミンC誘導体やアルブチンを使った美白化粧品がとても多いことに気づきます。特に紫外線が強くなる春から夏にかけては、各社から新しい美白アイテムが次々に登場します。
日本でも美白化粧品はすっかり定番ですが、さらに大きな美白ブームがあるといわれてきたのがインドです。
インドで美白が支持されてきた背景
インドでは、古くから肌の色が社会的なイメージと結びつけて語られてきた歴史があるといわれています。そうした背景もあり、「色白のほうが魅力的」「結婚や就職に有利」といった価値観が根強く残り、美白クリームは国民的な人気商品になっていました。
結婚相手を探すお見合いの場面でも、肌の色が条件のひとつとして扱われることがあったそうです。
2020年、世界で「美白」の表現が見直された
こうした状況が大きく変わったのが2020年です。世界的に人種差別への抗議が広がるなかで、肌の色で人の価値を判断する「カラーリズム(肌の色による差別)」への批判が高まりました。
- インドで長年売られてきた有名な美白クリームが、商品名から「Fair(色白)」という言葉を外して名前を変更
- 大手化粧品メーカーが、商品や広告から「ホワイトニング」「フェア」「ライト」といった表現を取り除く方針を発表
- インドの結婚相手探しのサイトでも、肌の色で相手を絞り込める機能が批判を受けて廃止
「白いほど美しい」という一方向の価値観から、「その人らしい健やかな肌を大切にする」という考え方へ、世界の流れが変わりつつあります。
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日本の「美白」はシミ・そばかすを防ぐこと
日本の化粧品で「美白」と表示できるのは、国が認めた美白有効成分を配合した医薬部外品だけで、その意味は「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」ことです。生まれ持った肌の色を白く変えるものではありません。
最近は、「美白」という言葉だけでなく、「透明感」「明るさ」「トーンアップ」といった表現で、くすみのない健やかな肌を目指す商品が増えています。肌の色そのものではなく、シミやくすみといった悩みのケアとして美白化粧品を上手に取り入れたいですね。
国によって違う「理想の肌」
アジアでは色白志向が強い一方で、欧米では日焼けした小麦色の肌が健康的で魅力的とされる文化もあります。わざわざ日焼けサロンに通う人がいるという話を聞くと、所変われば美の基準もずいぶん違うものだと感じます。
ただし、どんな肌の色が好みであっても、紫外線を浴びすぎることはシミやシワ、たるみといった光老化の原因になります。紫外線対策は、肌の色に関係なく、すべての人にとって大切なスキンケアです。
管理人のひとこと
私自身、色白なほうで、シミやくすみが気になって美白化粧品をよく使ってきました。でも目指しているのは「真っ白な肌」ではなく、「明るく健やかに見える肌」です。美白化粧品は、シミを防ぎ、自分の肌をよりよい状態に保つためのもの。そんなふうに付き合っていけたらいいなと思います。