- セラミドは角層の細胞間脂質の約50%を占め、水分をはさみ込んで肌のうるおいとバリア機能を支える成分
- 化粧品のセラミドは「ヒト型」「天然」「植物性」「疑似」の4タイプ。成分表示の名前で見分けられる
- 乾燥・敏感肌の保湿には、ヒト型セラミドを複数種類配合したものが選びやすい
セラミドは肌の「すき間」を埋める保湿成分
肌のいちばん外側にある角層は、厚さわずか0.02mmほど。この薄い層が、外からの刺激をブロックし、内側の水分が逃げないように守っています。
角層は、レンガのように積み重なった角層細胞と、そのすき間を埋める細胞間脂質でできています。セラミドはこの細胞間脂質の約半分を占める脂質で、水と油の層を交互に重ねた「ラメラ構造」をつくり、水分をサンドイッチのようにはさみ込んで保持します。
セラミドは油の仲間ですが、分子の中に水となじむ部分と油となじむ部分をあわせ持っているのが特徴です。そのため水分をしっかり抱え込むことができ、湿度が下がっても水分が蒸発しにくいといわれています。
セラミドが減るとどうなる?
肌のセラミドは年齢とともに減少するほか、洗いすぎ、紫外線、空気の乾燥などでも失われやすくなります。セラミドが不足すると角層のすき間が広がり、
- 水分が蒸発しやすくなり、カサつき・粉ふきが起こる
- 外部刺激が入りやすくなり、赤みやヒリつきを感じやすくなる
- キメが乱れ、小ジワやくすみが目立ちやすくなる
といった状態につながります。アトピー性皮膚炎の方の皮膚ではセラミドが少ない傾向があることも知られており、保湿ケアでセラミドを補う考え方が広く取り入れられています。
化粧品に使われるセラミドの種類
「セラミド配合」と書かれていても、中身はさまざまです。成分表示に書かれる名前で、おおよそ次の4つに分けられます。
| 種類 | 成分表示の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヒト型セラミド | セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOP、セラミドNG など | 人の肌のセラミドと同じ構造。なじみがよく保湿力が高い。乾燥・敏感肌向け化粧品の主流 |
| 天然セラミド | ウマスフィンゴ脂質 など | 動物由来。複数のセラミドを含み、保湿力が高い。価格は高め |
| 植物性セラミド | コメヌカスフィンゴ糖脂質、グルコシルセラミド など | 米・こんにゃく・大豆などから得られる。ヒト型に比べると保湿力はおだやか |
| 疑似セラミド | セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド など | セラミドに似た構造を合成したもの。安定していて大量に配合しやすく、価格も手ごろ |
ヒト型セラミドは、以前は「セラミド2」「セラミド3」のような番号で表示されていましたが、現在は「セラミドNG」「セラミドNP」のようなアルファベットの表示名が使われています。古い記事や商品パッケージで番号表記を見かけるのはそのためです。
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セラミド化粧品の選び方
1. 成分表示で「セラミド+アルファベット」を探す
保湿力を重視するなら、ヒト型セラミドが配合されているかを確認しましょう。肌のセラミドには多くの種類があるので、複数のヒト型セラミドが配合されているものはより肌の状態に近づけやすいといわれています。
2. 化粧水より「美容液・乳液・クリーム」で取り入れる
セラミドは水に溶けにくい成分のため、化粧水よりも美容液や乳液、クリームのほうが多く配合しやすい傾向があります。乾燥が気になる方は、化粧水のあとのアイテムでしっかり補うのがおすすめです。
3. 「肌の水分保持能を改善」の医薬部外品も選択肢に
セラミドそのものではありませんが、お米由来の「ライスパワーNo.11」は、皮膚の水分保持能を改善する効能が認められた医薬部外品の有効成分です。肌自身がうるおいを保つ力に着目したい方は、こうした成分もチェックしてみてください。
管理人のひとこと
私自身も乾燥肌で、冬は特に頬のカサつきに悩まされます。化粧水を重ねるだけではうるおいが続かないこともあり、保湿は「与える量」よりも「逃がさない仕組み」を整えることが大切だと考えて、セラミドに注目しています。お米由来の保湿成分を使ったライスフォースの体験談もあわせてどうぞ。
よくある質問
- セラミドを塗ると、肌のセラミドが増えるのですか?
- 化粧品のセラミドは角層にとどまって、不足した細胞間脂質を補う役割をします。肌が自らつくるセラミドを増やすものではないので、毎日のケアで継続して補うことが大切です。
- 飲むセラミド(サプリ)にも効果はありますか?
- こんにゃく芋由来などのグルコシルセラミドを使った機能性表示食品があり、「肌の水分を逃しにくくする」といった機能が届け出られている製品もあります。ただし食品なので、スキンケアの代わりではなく補助として考えましょう。
- 敏感肌でも使えますか?
- セラミドは肌にもともとある成分で、刺激になりにくい成分です。ただし製品全体の処方(香料・アルコールなど)によって相性は変わるので、心配な方はパッチテストをしてから使ってください。
セラミドは、肌のうるおいとバリア機能を支える「すき間の接着剤」のような存在です。乾燥肌・敏感肌の方は、ヒト型セラミドを複数配合した美容液やクリームから取り入れてみてください。保湿の基本は乾燥肌対策の記事でも詳しく紹介しています。