- 界面活性剤は、水と油の境目(界面)に働いて、混ざり合わないものをなじませる成分
- 洗浄・乳化・泡立ち・柔軟などの役割があり、4つのタイプに分けられる
- 「合成か天然か」より、洗浄力の強さと自分の肌との相性で選ぶことが大切
界面活性剤とは
水と油は、そのままでは混ざり合いません。界面活性剤は、1つの分子の中に水になじむ部分(親水基)と油になじむ部分(親油基)をあわせ持っていて、水と油の境目(界面)に入り込んで両者をなじませることができます。
この性質を利用して、肌の汚れや皮脂を浮かせて洗い流したり(洗浄)、水と油を均一に混ぜてなめらかな乳液やクリームをつくったり(乳化)しています。昔からある固形石けんも、代表的な界面活性剤のひとつです。
界面活性剤の4つのタイプ
| タイプ | 主な用途 | 成分表示の例 |
|---|---|---|
| 陰イオン(アニオン) | 洗顔料、シャンプー、ボディソープ。洗浄力・泡立ちがよい | 石ケン素地、カリ石ケン素地、ラウレス硫酸Na、ココイルグルタミン酸Na(アミノ酸系) |
| 陽イオン(カチオン) | リンス、トリートメント。髪をやわらかくし、静電気を防ぐ | ベヘントリモニウムクロリド など |
| 両性 | ベビーシャンプーなど。刺激がおだやかで、ほかの洗浄成分の刺激をやわらげる | コカミドプロピルベタイン など |
| 非イオン(ノニオン) | 乳液・クリームの乳化、クレンジング。刺激が少ない | ポリソルベート60、ステアリン酸グリセリル、PEG-〇〇 など |
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「合成界面活性剤は肌に悪い」は本当?
「合成界面活性剤は危険」という情報を見かけることがありますが、合成か天然かで一律に安全性が決まるわけではありません。石けんも油脂とアルカリを反応させてつくるもので、肌に合わない方もいます。
大切なのは、洗浄力の強さと、使う場面・肌質が合っているかです。洗浄力の強い洗顔料で1日に何度も洗えば、どんな成分でも肌のうるおいまで奪ってしまいます。逆に、乳液やクリームに使われる非イオン界面活性剤はごく少量で、刺激はほとんど問題になりません。
洗顔料・クレンジングの選び方
乾燥肌・敏感肌
洗浄力がおだやかなアミノ酸系(ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNaなど)の洗顔料がおすすめです。泡で包むように洗い、すすぎはぬるま湯で。
脂性肌・混合肌
皮脂が多い方は、さっぱり洗える石けん系も選択肢です。洗いすぎるとかえって皮脂が増えることもあるので、1日2回までを目安に。
クレンジング
メイクの濃さに合わせて選ぶのが基本です。しっかりメイクならオイルやバーム、ナチュラルメイクならミルクやジェルなど、落ちやすさと肌負担のバランスを考えましょう。当サイトではファンケルのマイルドクレンジングオイルやDUOのクレンジングバームの体験談も紹介しています。
よくある質問
- 界面活性剤は肌に残りますか?
- 洗い流す製品は、しっかりすすげば肌に残る量はごくわずかです。生え際やフェイスラインはすすぎ残しが多いので、丁寧に流しましょう。
- 「ノンシリコン」「石けん系」なら肌にやさしい?
- 表示のイメージだけで判断せず、自分の肌で使い心地を確かめることが大切です。トライアルセットで試してみるのもよい方法です。
界面活性剤は、化粧品をつくるうえで欠かせない成分です。「合成だから悪い」ではなく、洗浄力と肌質の相性で選び、洗いすぎないことを心がけましょう。