- 合成ポリマーは、使用感をよくしたり、とろみをつけたり、品質を安定させたりする成分
- シリコーンは「毛穴をふさぐ」「肌呼吸を妨げる」といわれがちだが、科学的な根拠は乏しい
- 苦手な使用感や肌に合わないと感じたら、そのとき避ければ十分
合成ポリマーとは
ポリマーとは、小さな分子がたくさんつながった大きな分子のことです。化粧品では、なめらかな使い心地をつくる、とろみやジェル状にする、肌の上に薄い膜をつくって保護する、成分を均一に保つなど、使用感と品質を支える役割で使われています。
代表的な合成ポリマー
| 分類 | 成分表示の例 | 主な役割 |
|---|---|---|
| シリコーン | ジメチコン、シクロペンタシロキサン、アモジメチコン | なめらかな使用感、撥水性、髪のすべり・ツヤ、化粧崩れ防止 |
| アクリル酸系ポリマー | カルボマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー | 化粧水や美容液にとろみをつけ、ジェル状にする |
| セルロース誘導体 | ヒドロキシエチルセルロース、セルロースガム | 植物由来のセルロースを加工したもの。増粘・安定化 |
| カチオン性ポリマー | ポリクオタニウム-10 など | 髪や肌に吸着して、なめらかさを与える |
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シリコーンにまつわる誤解
「毛穴をふさぐ」?
シリコーンは分子が大きく、毛穴をぴったりふさぐような性質ではありません。むしろ通気性のある膜をつくることが知られており、医療用の材料にも使われています。ニキビの原因になりにくい成分とされています。
「肌呼吸を妨げる」?
肌は呼吸に必要な酸素のほとんどを血液から得ています。化粧品の薄い膜で肌呼吸ができなくなる、ということはありません。
「ノンシリコンのほうが髪にいい」?
シャンプーのシリコーンは、髪のきしみを防いでダメージを抑える役割があります。ノンシリコンが合う人もいれば、シリコーン入りのほうが指通りよく保てる人もいて、好みと髪質で選んでよいものです。
環境面での新しい動き
近年は、肌への影響とは別に環境への配慮から合成ポリマーが見直されています。洗い流すスクラブ製品のプラスチック粒(マイクロビーズ)は、日本でも業界の自主的な取り組みで使用が減りました。また、EUでは一部の環状シリコーン(D4・D5など)について、環境への残りやすさを理由に使用制限が段階的に導入されています。
こうした流れを受けて、植物由来の増粘剤や、生分解しやすい素材への置き換えを進めるメーカーも増えています。
よくある質問
- シリコーン入りの化粧下地は肌に悪いですか?
- シリコーンは、毛穴の凹凸をなめらかに見せ、化粧崩れを防ぐのに役立つ成分です。帰宅後にきちんとクレンジングすれば問題ありません。オルビス スムースマットベースの体験談も参考にしてください。
- オーガニックコスメには合成ポリマーは入っていませんか?
- 認証の基準によっては使用が制限されています。ただし「オーガニック=肌に合う」とは限らないので、使用感と相性で選びましょう。
合成ポリマーは、化粧品の心地よい使用感と品質を支える成分です。イメージだけで避けるのではなく、自分の肌や髪での使い心地を基準に選びましょう。