- リノール酸は、体内でつくれない「必須脂肪酸」のひとつ
- リノール酸を医薬部外品の美白有効成分にしたものが「リノール酸S」
- リノール酸の多いオイルは軽い使い心地。ただし酸化しやすいので保管に注意
リノール酸とは
リノール酸は、ひまわり油、紅花(サフラワー)油、グレープシード油、大豆油などに多く含まれる脂肪酸です。体の中でつくることができない必須脂肪酸で、オメガ6系脂肪酸の代表です。
肌では、角層のバリア機能を支えるセラミドの一部(セラミドEOP)の材料にもなっており、うるおいを保つうえで大切な役割を担っています。
「遊離リノール酸」と美白
植物油に含まれるリノール酸の多くは、グリセリンと結合した「トリグリセリド」の形をしています。これを切り離して単独の状態にしたものが遊離リノール酸です。
遊離リノール酸には、メラニンをつくる酵素(チロシナーゼ)を分解して減らす働きがあるとされ、これを医薬部外品の美白有効成分としたものが「リノール酸S」です。「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」効能が認められています。
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リノール酸とニキビ・バリア機能
ニキビができやすい方の皮脂では、リノール酸の割合が少ない傾向があるという研究報告があります。リノール酸が不足すると、毛穴まわりの角層が厚くなりやすく、詰まりの一因になるとも考えられています。
そのため、海外では「ニキビ肌にはリノール酸の多い軽いオイルを」という考え方もあります。ただしオイルの使い方は肌質によって合う・合わないがあるので、少量から試しましょう。
リノール酸の多いオイル・少ないオイル
| オイル | 主な脂肪酸 | 使い心地の目安 |
|---|---|---|
| グレープシード油・ひまわり油(ハイリノール)・サフラワー油(ハイリノール) | リノール酸が多い | さらっと軽い。酸化しやすい |
| アルガンオイル・ローズヒップ油 | オレイン酸とリノール酸がほどよく含まれる | なじみがよく、バランス型 |
| オリーブ油・椿油・マカデミアナッツ油 | オレイン酸が多い | しっとり重め。酸化しにくい |
リノール酸の多いオイルは空気や光で酸化しやすいので、開封後は冷暗所で保管し、早めに使い切るのがおすすめです。
よくある質問
- サラダ油を肌に塗っても同じですか?
- 食用油は化粧品用に精製・品質管理されたものではなく、酸化しやすいものもあります。肌に使うなら、化粧品として販売されているオイルを選びましょう。
- 食事でリノール酸をとればいいのですか?
- リノール酸は現代の食生活ではとりすぎになりやすい脂肪酸です。食事では、青魚などのオメガ3系脂肪酸とのバランスを意識するほうが大切といわれています。
リノール酸は、肌のバリア機能を支える必須脂肪酸で、遊離リノール酸は美白有効成分としても使われています。オイルを選ぶときは、脂肪酸のバランスと酸化のしにくさにも注目してみてください。