この記事のポイント
- 化粧品の水は、不純物や菌を取り除いた「精製水」が基本
- 温泉水・海洋深層水・植物の水など、ミネラルや香りを活かした水も使われる
- 成分表示では、精製水は「水」、それ以外は由来に応じた名前で書かれる
化粧品の多くは「水」でできている
化粧水の約80〜90%、乳液やクリームでも半分以上は水でできています。水は、美容成分を溶かして肌に届ける「運び役」であり、肌をうるおす主役でもあります。
2001年からすべての成分を表示することが化粧品に義務づけられ、成分は配合量の多い順に書かれるルールになりました。化粧水や乳液の成分表示で「水」が先頭にくることが多いのはそのためです。
化粧品に使われる水の種類
| 種類 | 成分表示の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 精製水 | 水 | イオン交換、ろ過、蒸留、逆浸透膜などで不純物を除いた水。化粧品の品質を安定させる基本の水 |
| 温泉水 | 温泉水 | 温泉地の湧き水。ミネラルを含み、ミストや化粧水に使われる |
| 海洋深層水 | 海水 | 水深200m以深からくみ上げた海水。ミネラルが豊富 |
| 植物の水(蒸留水) | ローズ水、ハマメリス水、ラベンダー水 など | 植物を水蒸気で蒸留したときに得られる水。ほのかな香りがあり、引き締めや整肌の目的で使われる |
| 植物の果汁・樹液 | 〇〇果汁、シラカバ樹液 など | 水の代わりに植物の水分をベースにしたもの |
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なぜ水道水ではダメなの?
水道水には、殺菌のための塩素やカルシウム・マグネシウムなどのミネラル、ごくわずかな雑菌が含まれています。これらは化粧品の成分と反応して品質を変化させたり、菌が増える原因になったりします。そのため化粧品メーカーは、徹底的に精製した水を使い、製造工程でも厳しく管理しているのです。
「〇〇水」にこだわるべき?
温泉水や海洋深層水などは、ブランドのストーリーや使用感の個性につながる素材です。ただし、水だけで肌が劇的に変わるわけではありません。水の種類よりも、配合されている保湿成分や美容成分、そして自分の肌に合うかどうかを重視して選ぶのがおすすめです。
また、植物の水(ローズ水など)には香りの成分が含まれるため、香りに敏感な方はパッチテストをしてから使いましょう。
よくある質問
- 成分表示に「水」がない化粧水もありますか?
- はい。植物の水や果汁、温泉水などを水の代わりに使っている場合、「水」の表示がないこともあります。
- 精製水を化粧水代わりに使ってもいいですか?
- 精製水には保湿成分が入っていないため、そのまま使うと蒸発とともに乾燥しやすくなります。保湿成分を含む化粧水を使うのがおすすめです。
まとめ
化粧品の「水」は、品質を支える縁の下の力持ちです。水の種類はブランドの個性として楽しみつつ、選ぶときは保湿成分や肌との相性を重視しましょう。