- カネボウの化粧品事業は、2006年に花王グループの一員になった
- 買収後、通販専門の子会社を立ち上げて通販化粧品にも本格的に進出した
- 2013年には美白成分による白斑の問題が起き、化粧品の安全性を考えるきっかけになった
2006年、花王がカネボウの化粧品事業を買収
2006年1月、カネボウの化粧品部門が花王に約4,100億円で買収されました。買収にこぎつけるまでには約2年間、さまざまな曲折があったようです。
当時のカネボウの化粧品部門は、売上高が約2,000億円で業界2位という稼ぎ頭でした。一方、グループとしては繊維事業などの赤字がふくらみ、経営再建の過程で化粧品事業が売却されることになったのです。
トイレタリー製品に強い花王と、百貨店やドラッグストアの化粧品カウンターで長く支持されてきたカネボウ。両社が組むことで、業界トップの資生堂との競争がどうなるのかにも注目が集まりました。
通販事業への挑戦
買収によって「カネボウ」ブランドがなくなったわけではありません。カネボウは買収直後の2006年2月に通販事業を手がける子会社を立ち上げ、通販化粧品にも本格的に進出しました。その第一弾が、シャンパン酵母を配合した通販化粧品「グラスオール」でした。
店頭でのカウンセリング販売が中心だった大手メーカーが、通販に力を入れ始めたのがこの頃です。今ではほとんどのブランドが公式オンラインショップを持ち、トライアルセットをネットで気軽に試せるのが当たり前になりました。当時を振り返ると、大きな転換期だったと感じます。
2013年の白斑問題
カネボウの歩みを語るうえで避けて通れないのが、2013年に起きた白斑の問題です。カネボウが開発した美白有効成分「ロドデノール」を配合した製品を使った方の肌に、まだらに白く色が抜ける症状が出ていることが報告され、同年7月に対象製品の自主回収が行われました。
症状が出た方は非常に多く、化粧品業界全体に大きな影響を与えました。この問題をきっかけに、化粧品メーカーでは使用者からの声をすばやく集めて分析する仕組みの見直しが進み、私たち使う側も「肌の異変に気づいたらすぐに使用をやめる」ことの大切さを改めて認識することになりました。
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この出来事から学べること
- 肌の変化に気づいたら、すぐに使用を中止する:赤み、かゆみだけでなく、肌の色の変化(白く抜ける、濃くなる)にも注意する
- 症状が続くときは皮膚科へ:使っていた製品を持参すると、診察がスムーズになる
- メーカーの相談窓口を活用する:気になることがあれば、パッケージに記載されたお客様窓口に相談を
- 新しい化粧品はパッチテストから:特に美白化粧品やエイジングケアの新成分を試すときは慎重に
美白有効成分の種類や特徴については、アルブチンやトラネキサム酸などの記事で詳しく紹介しています。
通販化粧品が当たり前になった今
カネボウが通販に乗り出した頃と比べて、今はメーカー直販のブランドがさらに増え、SNSや口コミをきっかけに化粧品を選ぶ人も多くなりました。手軽になった一方で、「初回◯円」のお試しが実は定期購入だった、といったトラブルも増え、2022年には特定商取引法が改正されています。
お試しを申し込むときのチェックポイントは、トライアルセットの選び方と注意点にまとめました。
管理人のひとこと
子どものころから身近だったカネボウの化粧品。買収のニュースを聞いたときは驚きましたが、ブランドが残り、新しい挑戦が続いていることはうれしく感じます。一方で、白斑の問題は「化粧品は毎日肌につけるもの」だということを改めて考えさせられる出来事でした。これからも、話題性だけでなく、安心して使えるかどうかを大切に化粧品を選んでいきたいと思います。