この記事のポイント
- フラーレンは、60個の炭素原子がサッカーボールの形に結びついた分子
- 活性酸素を吸着して無害化する、抗酸化成分として化粧品に配合される
- 光や熱に強く、効果が長続きしやすいといわれている
フラーレンとは
フラーレンは、炭素原子60個がサッカーボールのような球状に結合した分子です(C60)。1985年に発見され、発見者の3人の科学者は1996年にノーベル化学賞を受賞しました。ダイヤモンドや黒鉛(グラファイト)と同じく、炭素だけでできた物質の仲間です。
2000年代に入って化粧品原料としての研究が進み、抗酸化成分としてスキンケア製品に配合されるようになりました。
肌での働き
フラーレンは、紫外線などによって肌に発生する活性酸素を吸着して無害化する働きがあるとされています。活性酸素は、シミやシワ、ハリ不足などの肌老化の一因と考えられているため、エイジングケアの成分として注目されています。
また、皮脂の酸化を防ぐことから、毛穴の黒ずみや皮脂によるくすみが気になる方向けの製品にも使われています。
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ほかの抗酸化成分との違い
| 成分 | 特徴 |
|---|---|
| フラーレン | 光・熱に比較的強く、くり返し活性酸素を吸着できるといわれる |
| ビタミンC誘導体 | 美白・皮脂ケアなど多機能。種類によっては不安定 |
| アスタキサンチン | 一重項酸素を消す力が強い。光や熱に弱い |
| コエンザイムQ10 | エネルギー代謝を助ける補酵素。脂溶性 |
働き方が少しずつ違うので、複数の抗酸化成分を組み合わせた製品も多くあります。
フラーレン化粧品の選び方
- 成分表示で「フラーレン」が記載されているかを確認する(水溶性に加工したものは「PVP」とセットで記載されることが多い)
- 原料メーカーが定める基準以上の配合を示す認証マークがついている製品もあるので、目安にする
- 抗酸化成分は「守り」のケア。日焼け止めや保湿と組み合わせて使う
よくある質問
- 炭素の粒ということは、肌が黒くなりませんか?
- 化粧品に配合されるフラーレンはごく微量で、水やオイルになじむように加工されているため、肌が黒くなることはありません。
- 敏感肌でも使えますか?
- 刺激が少ない成分とされていますが、製品全体の処方によって相性は変わります。心配な方はパッチテストを行いましょう。
まとめ
フラーレンは、光に強く長く働く抗酸化成分です。紫外線ダメージや皮脂の酸化が気になる方の「守り」のケアとして取り入れてみてください。