この記事のポイント
- 医薬部外品は、国が認めた「有効成分」を一定の濃度で配合し、特定の効能をうたえる製品
- 化粧品が表示できる効能は、「肌を整える」「うるおいを与える」など決められた範囲に限られる
- 医薬部外品が化粧品より必ず優れているわけではない。目的に合わせて選ぶ
医薬品・医薬部外品・化粧品の違い
化粧品や医薬部外品、医薬品は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法。2014年に旧薬事法から名称変更)で定義されています。
| 医薬品 | 医薬部外品 | 化粧品 | |
|---|---|---|---|
| 目的 | 病気の治療・予防 | 肌荒れ・ニキビ・シミなどの「防止」が中心 | 清潔にする、美しく見せる、すこやかに保つ |
| 作用 | 治療効果がある | 人体への作用がおだやか | 人体への作用が緩和 |
| 承認 | 製品ごとに承認が必要 | 製品ごとに承認が必要 | 承認は不要(届出のみ) |
| パッケージ表示 | 「第1類医薬品」など | 「医薬部外品」「薬用」 | 特になし |
医薬部外品の「有効成分」とは
医薬部外品には、国が効果・効能を認めた有効成分が、決められた濃度で配合されています。たとえば次のようなものです。
| 効能 | 有効成分の例 |
|---|---|
| 美白(メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ) | ビタミンC誘導体、アルブチン、トラネキサム酸、ナイアシンアミド など |
| シワを改善する | 純粋レチノール、ナイアシンアミド など |
| 肌荒れ・ニキビを防ぐ | グリチルリチン酸ジカリウム、サリチル酸 など |
| 皮膚の水分保持能を改善する | ライスパワーNo.11 |
なかでも「シワを改善する」効能は、2017年に初めて認められた比較的新しいものです。以前は化粧品も医薬部外品も、シワについては「乾燥による小ジワを目立たなくする」までしか表現できませんでした。
スポンサーリンク
化粧品が表示できる効能
化粧品が表示できる効能は、「肌を整える」「肌のキメを整える」「肌にうるおいを与える」「肌を保護する」「乾燥による小ジワを目立たなくする」など、決められた56項目の範囲に限られています。「シミが消える」「ニキビが治る」といった表現は、化粧品ではできません。
成分表示の違い
化粧品は、2001年からすべての成分を配合量の多い順に表示することが義務づけられています。一方、医薬部外品は法律上の全成分表示の義務はありませんが、業界の自主基準により、ほとんどの製品で全成分が表示されています。医薬部外品では、有効成分と「その他の成分」に分けて書かれることが多く、並び順も配合量順とは限りません。
医薬部外品と化粧品、どちらを選ぶ?
- シミ予防、ニキビ予防、シワ改善などはっきりした目的があるなら、その効能をもつ医薬部外品を
- 保湿や使い心地を重視するなら、化粧品にも優れたものはたくさんある
- 化粧品には最新の成分がいち早く配合されることも多い(医薬部外品は承認に時間がかかるため)
- どちらでも、肌に合わないと感じたらすぐに使用を中止する
まとめ
医薬部外品は「国が認めた有効成分で、特定の悩みを防ぐ」製品、化粧品は「肌をすこやかに保つ」製品です。表示の意味を知って、目的に合ったものを選びましょう。