化粧品のペプチドとは|種類と役割、成分表示の見方と選ぶときの注意点

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エイジングケア(年齢に応じたケア)向けの美容液やクリームで、よく目にするようになった「ペプチド」。名前は聞いたことがあっても、どんな成分なのかはわかりにくいものです。種類と役割、成分表示の見方をやさしく解説します。

基礎化粧品を選ぶときは、まず肌の悩みと普段の使い心地を整理しましょう。化粧水や乳液の役割を知ると、自分に必要なお手入れを考えやすくなります。

この記事の目次
  1. ペプチドとは
  2. 化粧品に使われる主なペプチドの種類
  3. 成分表示でペプチドを見つけるコツ
  4. 宣伝文句を読むときの注意点
  5. ペプチド配合の化粧品の取り入れ方
  6. よくある質問
この記事のポイント
  • ペプチドは、アミノ酸が数個〜数十個程度つながった成分の総称で、化粧品では保湿やハリを与える目的で配合される
  • 「加水分解コラーゲン」のようなたんぱく質を分解したものと、目的に合わせて設計された合成ペプチドがある
  • 化粧品として表現できる効果は「うるおいを与える」「ハリを与える」などの範囲。医療施術にたとえる宣伝文句はうのみにしない

ペプチドとは

ペプチドは、アミノ酸がいくつか鎖のようにつながった成分です。アミノ酸がたくさん(一般に数十〜数百個以上)つながって大きく複雑な形になったものが「たんぱく質」で、それより短いものを「ペプチド」と呼ぶのが一般的です。何個からたんぱく質と呼ぶかに厳密な決まりはありません。

つながっているアミノ酸の数によって、2個なら「ジペプチド」、3個なら「トリペプチド」、5個なら「ペンタペプチド」、6個なら「ヘキサペプチド」のように呼ばれます。成分表示で「〜ペプチド-4」のように数字がついているのは、同じ種類のアミノ酸の数でも並び方の違うペプチドを区別するための番号です。

肌の中では、コラーゲンやエラスチンといったたんぱく質がハリや弾力を支えています。ペプチドはそれらの材料と同じアミノ酸からできていることから、エイジングケア向けの化粧品で注目されるようになりました。

化粧品に使われる主なペプチドの種類

化粧品に配合されるペプチドは、大きく分けると次のようなタイプがあります。

タイプ表示名の例主な配合目的
たんぱく質を分解したもの加水分解コラーゲン、加水分解シルク、加水分解エラスチンなど保湿。角層になじみやすく、しっとり感を与える
合成ペプチド(脂肪酸を結合させたものを含む)パルミトイルペンタペプチド-4、パルミトイルトリペプチド-1、アセチルヘキサペプチド-8などハリやうるおいを与える目的。エイジングケア向けの美容液・クリームに多い
金属と結びついたペプチド銅トリペプチド-1「銅ペプチド」とも呼ばれる。ハリ・うるおいを目的に配合される

※表示名は代表的な例です。同じ成分でも製品の種類や時期によって表示名が異なる場合があります。

たんぱく質を分解したペプチド

コラーゲンやシルクなどのたんぱく質を、酵素などで細かく分解したものです。成分表示では「加水分解〜」と書かれます。もとのたんぱく質より分子が小さく、肌になじみやすいのが特徴で、主に保湿成分として化粧水・美容液・ヘアケア製品などに幅広く使われています。コラーゲンの種類についてはコラーゲンの記事でも紹介しています。

合成ペプチド

決まった並び方のアミノ酸を人工的につなげてつくるペプチドです。肌になじみやすくするために、パルミチン酸などの脂肪酸を結びつけたもの(表示名に「パルミトイル」「ミリストイル」などがつく)や、安定性を高めるためにアセチル基をつけたもの(「アセチル」がつく)もあります。

原料メーカーが独自の研究データを示している成分も多く、エイジングケア向けの製品で「〇〇ペプチド配合」とうたわれるのは、主にこのタイプです。ただし、化粧品として表現できるのは「肌にハリを与える」「うるおいを与える」といった範囲にとどまります。

銅ペプチド

3つのアミノ酸からなるペプチドに銅が結びついたもので、表示名は「銅トリペプチド-1」です。青みがかった色をしていることが多く、配合された製品がうっすら青く見えることもあります。

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成分表示でペプチドを見つけるコツ

  • 「ペプチド」という文字:「〜ペプチド-数字」の形で書かれていることが多い
  • 「加水分解〇〇」:加水分解コラーゲン・加水分解シルクなどは、たんぱく質由来のペプチドを含む成分
  • 表示の位置:合成ペプチドはごく少量で配合されることが多く、成分表示の後ろのほうに書かれているのが一般的

全成分表示は、配合量の多い順に並べるのが原則です(1%以下の成分は順不同)。合成ペプチドは少ない量で使われる成分なので、表示が後ろのほうにあるからといって「ほとんど入っていない=意味がない」と決めつける必要はありません。一方で、「ペプチド配合」という言葉だけで製品の良し悪しを判断するのも難しいので、保湿成分や使い心地とあわせて選びましょう。医薬部外品は表示のルールが異なるため、詳しくは医薬部外品とはをご覧ください。

保湿ケアは、化粧水だけでなく乳液やクリームとの組み合わせも大切です。使用量や使う順番は、各商品の説明に従いましょう。

宣伝文句を読むときの注意点

ペプチド配合の化粧品では、医療施術にたとえた表現や、「シワがなくなる」と受け取れるような広告を見かけることがあります。しかし、化粧品はあくまで肌を健やかに保つためのもので、医療と同じ効果を表現することは認められていません。

  • 「乾燥による小ジワを目立たなくする」と表示できるのは、決められた効能評価試験を行った化粧品に限られる
  • シワそのものの改善をうたえるのは、国に承認された有効成分(例:ナイアシンアミド、純粋レチノールなど)を配合した医薬部外品
  • 原料メーカーの試験データは、製品そのものの効果を示すものとは限らない

ペプチドは、保湿やハリを与えるための選択肢のひとつと考え、過度な期待をせずに取り入れるのがよいでしょう。年齢に応じたケア全体の考え方は40代のスキンケアで紹介しています。

ペプチド配合の化粧品の取り入れ方

美容液やクリームで取り入れる

合成ペプチドは、美容液やクリーム、アイクリームに配合されることが多い成分です。いつものスキンケアの中で、化粧水のあとに美容液として、または乳液・クリームとして使います。使う順番に迷ったら美容液の選び方と使い方を参考にしてください。

保湿と紫外線対策を土台に

ハリが気になる肌には、乾燥を防ぐことと、紫外線を避けることが基本です。ペプチド配合の製品を使っていても、保湿が足りなかったり、日焼け止めを塗らずに過ごしたりしていては、せっかくのケアが生かしにくくなります。日焼け止めの選び方もあわせて見直してみましょう。

肌に合わないと感じたら中止する

ペプチド自体は刺激の少ない成分とされていますが、製品にはほかの成分も含まれています。かゆみ・赤み・ヒリヒリ感などが出たら使用を中止しましょう。赤みや湿疹が続く場合は、自己判断でケアを続けず皮膚科を受診してください。

よくある質問

ペプチドとコラーゲンは同じものですか?
同じではありません。コラーゲンはたんぱく質の一種で、それを細かく分解したものが「コラーゲンペプチド(表示名:加水分解コラーゲン)」です。ペプチドはもっと広い呼び名で、コラーゲン由来以外のものや、人工的につくられたものも含まれます。
塗ったペプチドは肌のコラーゲンになるのですか?
塗ったペプチドがそのまま肌のコラーゲンになるわけではありません。化粧品としては、角層にうるおいを与えたり、肌にハリを与えたりすることを目的に配合されています。
レチノールやビタミンCと一緒に使えますか?
ペプチドは、レチノールやビタミンC誘導体などと同じ製品に組み合わせて配合されていることも多い成分です。ただし、レチノールなど刺激を感じやすい成分を重ねる場合は、少量から試し、肌の様子を見ながら使いましょう。
ペプチドの数字(-1や-4など)が大きいほど効果が高いのですか?
いいえ。数字は、同じ呼び名の中で種類を区別するための番号で、効果の強さや品質の順位を表すものではありません。
まとめ

ペプチドは、アミノ酸がいくつかつながった成分の総称です。たんぱく質を分解した「加水分解〇〇」は主に保湿に、合成ペプチドや銅ペプチドはハリやうるおいを与える目的でエイジングケア向けの製品に配合されています。宣伝文句をうのみにせず、保湿と紫外線対策を土台に、使い心地や肌との相性で選びましょう。ほかの成分は成分辞典で紹介しています。

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初めて使う基礎化粧品は、トライアルセットで少量から試す方法もあります。肌質や使い心地を確かめながら選びましょう。

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この記事を書いた人:基礎化粧品ドットコム 管理人

40代・乾燥肌。トライアルセットを自分で購入して試し、使用感を正直にレビューしています。成分の記事は公的機関や業界団体の公開情報をもとにまとめています。運営者情報

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