この記事のポイント
- ラメラ構造とは、角層の細胞間脂質が「水の層」と「油の層」を何層にも重ねた構造のこと
- 水分を逃がさず、外からの刺激を防ぐ「バリア機能」の要
- 肌のラメラ構造をまねてつくった「ラメラ処方」の化粧品もある
ラメラ構造とは
「ラメラ(lamella)」は、ラテン語で「薄い層」という意味です。肌の角層では、角層細胞のすき間を細胞間脂質が埋めていますが、この細胞間脂質は、脂質の層と水の層がミルフィーユのように規則正しく交互に重なった構造をしています。これがラメラ構造です。
細胞間脂質の主な成分は、セラミド(約50%)、コレステロール、脂肪酸です。これらが絶妙なバランスで並ぶことで、整ったラメラ構造がつくられます。
ラメラ構造の2つの役割
1. 水分を逃がさない
水の層が水分をしっかり抱え込み、脂質の層がその蒸発を防ぎます。湿度が低い環境でも、角層の水分が保たれるのはこのしくみのおかげです。
2. 外からの刺激を防ぐ
何層にも重なった構造が、ほこりや花粉、細菌などの異物が肌に入り込むのを防ぎます。これが「バリア機能」です。
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ラメラ構造が乱れる原因
- 年齢によるセラミドの減少
- 洗浄力の強いクレンジング・洗顔料、熱いお湯での洗顔
- ゴシゴシこする摩擦
- 空気の乾燥や紫外線
- 睡眠不足や栄養の偏り
ラメラ構造が乱れると、水分が逃げて乾燥肌になり、刺激にも敏感になります。乾燥と敏感さがセットで起こりやすいのはこのためです。
「ラメラ処方」の化粧品とは
化粧品のなかには、肌のラメラ構造と同じように、水と油の層が交互に重なった状態でつくられた「ラメラ処方(ラメラ構造化粧品)」があります。
- 肌の細胞間脂質に近い構造なので、なじみがよい
- 水分と油分を同時に届け、うるおいを長く保ちやすい
- セラミド・コレステロール・脂肪酸を組み合わせて配合したものも多い
乳液やクリームのほか、ミルク状の化粧水などにも使われています。パッケージに「ラメラ構造」「ラメラ処方」と書かれていることが多いので、乾燥や敏感さが気になる方は注目してみてください。
ラメラ構造を守るスキンケア
- 洗いすぎない、こすらない
- 洗顔後はすぐに保湿する
- セラミドなど、細胞間脂質に近い成分を補う
- 紫外線対策を毎日行う
まとめ
ラメラ構造は、肌のうるおいとバリア機能を支える土台です。「落としすぎない」洗顔と、セラミドなどを補う保湿で、整ったラメラ構造を守りましょう。